緊張型頭痛
headache
頭全体がぎゅっと締め付けられるような頭痛を緊張型頭痛と言います、肩こりを伴うことが多く最も頻度が高い頭痛の一つです。
緊張型頭痛の特徴
- 両側に起きる
- 圧迫感または締め付け感(ずきんずきんしない)
- 寝込むほどの頭痛ではない、動く事ができる
- 歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない
- 悪心や嘔吐はない(食欲不振を伴うことはある)
- 光過敏や音過敏があってもどちらか一方のみ
緊張型頭痛の要因
症状に合わせて、以下の治療を行っていきます。
- 急性期治療薬(消炎鎮痛薬)
- 頭痛予防薬(抗うつ薬、筋弛緩薬)
- ハイドロリリース注射 トリガーポイント注射 神経ブロック治療
ハイドロリリース注射による筋膜の改善
ハイドロリリースとは、筋膜間に生理食塩水や局所麻酔薬を注射し、筋膜間の滑走性を改善し筋肉を緩める治療法です。
ペインクリニックでよく行われており、筋膜の動きを柔軟にすることで緊張型頭痛の症状を改善します。
特に、薬物療法や生活習慣の改善だけでは効果が十分でない場合に、この方法が有効です。
ハイドロリリースは痛みを感じにくく、短時間で施術が終わるため、忙しい方にも取り入れやすい治療法とされています。
緊張型頭痛と片頭痛を比較
緊張型頭痛は、
- 日常的な動作でも動ける
- 悪心、嘔吐がない(食欲不振を伴うことはある)
- 光・音過敏があっても光か音どちらか一つ
片頭痛は、
- 日常動作で悪化する
- 悪心、嘔吐がある
- 光・音過敏両方ある
※片頭痛と緊張型頭痛が合併する(2つの頭痛を持っている)事も多いです。
緊張型頭痛の予防
- 定期的なストレッチと筋肉ケア
緊張型頭痛の予防には、日々の生活での筋肉ケアが欠かせません。
特に首や肩周りの筋肉を対象としたストレッチを習慣化することで、筋肉の緊張を緩和し痛みの発生を抑えることができます。
また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、1時間に1回程度の簡単な体操やストレッチを取り入れましょう。
ストレッチだけでなく、肩や首の筋肉をほぐすマッサージも効果的です。適切な筋肉ケアを行うことで緊張型頭痛を防ぎやすくなります。
- 睡眠の改善による効果
十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを維持することも重要です。不足した睡眠はストレスを増加させ、筋肉の緊張や頭痛を引き起こす原因にもなります。
生活習慣を見直すことで頭痛のリスクを減らしましょう。
- リラクゼーションとストレス軽減法
緊張型頭痛の主な原因の一つにストレスがあります。そのため、リラクゼーションやストレスの軽減に努めることが重要です。瞑想や深呼吸、ヨガやアロマテラピーなどは心身をリラックスさせる効果があります。
また、趣味や適度な運動などのリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを溜め込みにくい生活を心がけましょう。
習慣的にリラクゼーションを行うことで、頭痛だけでなく心と体全体の健康を向上させることができます。
- 日常的な姿勢の見直し
悪い姿勢は緊張型頭痛の大きな原因となります。特に、スマートフォンやパソコンの使用時に前のめりになったり、首や肩に負担がかかる姿勢を続けることは避けましょう。
座る際には背筋を伸ばし、モニターやキーボードの位置を調整して自然な体勢をキープすることが大切です。
また、日常的に背中や首、肩の姿勢を意識することで筋肉への負担を軽減し、緊張型頭痛の予防につなげることができます。
- 頭痛日記での経過観察
緊張型頭痛を予防し管理するためには、頭痛日記を活用するのも効果的です。
どのようなタイミングで頭痛が発生するのか、またその強さや継続時間、関連する生活習慣などを記録することで、原因を特定しやすくなります。頭痛日記の内容は、ペインクリニックや病院での診断や治療計画の立案にも役立ちます。
日記をつけることで、自分自身の緊張型頭痛の傾向を把握し、より適切な予防策を実施できるようになります。
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