群発頭痛
headache
発作性で、片側性、激烈な痛みでじっとしても耐えられないような頭痛は群発頭痛の可能性があります。
群発頭痛の症状の特徴
- 痛みは一側性 目の周囲 前頭部 側頭部の激しい頭痛が数週から数ヶ月続く
- 持続時間 15-180分
- 夜間 睡眠中に多い
- 結膜充血や流涙
- 鼻汁 鼻閉
- 眼瞼浮腫(まぶたの腫れ) 顔面の発汗
- 縮瞳 眼瞼下垂
片頭痛の方は動作で痛みが悪化するので ぐったり寝こんでいることが多いですが
群発頭痛の方は 激痛のためそわそわ されていることが多いです
男女比 男性に多い 女性の3 - 7 倍 発症年齢 20-40歳での発症が多い
誘発因子 アルコール飲料 喫煙 ニトログリセリン ヒスタミン
群発頭痛の治療
急性期治療はトリプタン(イミグランキット皮下注)や在宅酸素療法、予防治療の第1選択薬はカルシウム拮抗薬(ベラパミル)ですが、効果に1週間程度かかります、
難治性の場合はステロイドを短期で使ったり、ベラパミル、ステロイドで効果が得にくい場合ガバペンチン、トピラマート、バルプロ酸ナトリウム、神経ブロックをおこなう場合もあります
また、群発頭痛期には禁酒・禁煙し誘発因子を遠ざけること、規則正しい生活を送ることが大切です
- 実際にはイミグラン点鼻液 トリプタン錠剤などが使用される事もありますが 現在イミグラン点鼻液はメーカーが出荷を停止しており入手出来ない状況が続いています
- 有効性はスマトリプタン皮下注射 酸素吸入の方が高いとされています
在宅酸素療法は 2018年から健康保険が適用されるようになりました
酸素濃縮器または酸素ボンベを医療機関からレンタル(在宅酸素業者が設置)します
酸棗濃縮装置は 空気中に20%含まれる酸素を90%に濃縮し マスクで吸入します(7−10リットル 15分吸入)
酸素には
大きな副作用なく 1日に何度も使用可能です
イミグランキット皮下注と併用することも可能です (外出時イミグランキット皮下注 自宅では在宅酸素治療など)
イミグランキット皮下注と酸素療法 共にエビデンスレベルAの治療法です
酸素吸入中は火気を遠ざけることが必要です
群発頭痛治療で利用できる付加給付制度
月の医療費が一定額を超えた場合 給付を受けられることがあります
- 在宅自己注射治療(イミグランキット皮下注)
- 在宅酸素治療
など 比較的自己負担のかかる治療を受けた場合
扶養の家族を含め給付を受けられる場合があります
付加給付 は 企業などの健康保険組合 や 共済組合が独自に設けている制度で
所得 加入者本人・扶養家族 によって 自己負担額は異なりますが
上限を超えた部分について 付加給付が受けられる制度です
お手持ちの健康保険証に記載されている
保険者番号の最初の2桁を 法別番号といい
06 組合管掌健康保険
31 国家公務員共済組合
32 地方公務員共済組合
33 警察共済組合
34 公立学校 日本私立学校振興共済事業団
などの組合員は付加給付を受けられる可能性があります
対象になりそうな方は 加入されている組合等に
ご確認下さい
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兵庫県西宮市和上町1番16号 日本生命西宮ビル1階 -
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